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座間市議団ニュース 第301号 2025年5月
沖縄県那覇市でかんがえたこと
私が所属する座間市議会の「基地政策特別委員会」は、5月13日に座間を離れ、翌14日、15日と沖縄県那覇市において基地視察を行いました。
◇海・空・陸の自衛隊視察
14日午前中は海上自衛隊 第5航空隊で哨戒機P-3Cを見学しました。哨戒機とは「敵の攻撃に備えて見張りをする軍用機。現在では主に,洋上を飛んで潜水艦を対象として哨戒する大型航空機をいう」とのことです。機体にはソナー投下やミサイル装備のための部分が数か所ありました。その後、ブリーフィングがあり、海上自衛隊の任務などについての説明がされました。
その後、同じ敷地内にある航空自衛隊へ移動し、隊員食堂で昼食を体験喫食。ここで少々驚いたのは、高校生だと思われる修学旅行の生徒が大勢食事をしていたことです。どこの地域の学校なのか、どんな目的で訪れているのかは確認できませんでした。
休憩後、航空自衛隊那覇基地 第9航空団のブリーフィング、そしてF-15(制空戦闘機、航空優勢を確保するために敵戦闘機の撃墜、空戦による戦闘空域の制圧を任務とする)の見学をしました。この機体にも攻撃のための装備がありました。説明をしてくれた隊員によれば、一機100億円とのこと。操縦席を見せてもらったのですが、目を引いたのは脱出用のレバー。緊急時にはそのレバーを引くと操縦席ごと空中に飛び出すとのことですが、その際十分な高度が必要であることや、脱出の瞬間に体には45Gの衝撃があることが話されました。その後、旧海軍砲台(当時実際に使っていたものがたった一台残されている)を見学しました。翌15日には陸上自衛隊第15旅団司令部を視察。ブリーフィングの後、屋上から那覇の基地などの説明を受けました。
◇平和と友情をつくろう
3つの自衛隊でブリーフィングを受けて感じたことは、まず「戦闘」を想定しての話になっているのだということ。もちろん「専守防衛」が大前提の上でのことではあるだろうけれど。しかし、戦闘機や哨戒機に武器が装備されることを思うと心が痛みます。武器は誰かの命を奪うため、何かを破壊するために使うもの。これらの開発のために使われる、本来は国民の生活を守るためにある税金。一機100億円もする戦闘機が私たちの生活を本当に守っているのでしょうか。私はそう思いません。平和をつくろう、戦いではなく。友情をつくろう、敵対ではなく。そう新たに思わされる視察となりました。
◇すべての人にやさしい街を
私はこの視察で初めて沖縄の地に足を踏み入れました。私たちが訪れたのは那覇市。沖縄本島の南側に位置しており、基地以外の街並みは観光客で溢れていました。最初に目が行ったのは、多くの横断歩道にエスコートゾーン(視覚障がい者の移動の安全確保のため)が設置されていることでした。後から調べてわかったことですが、エスコートゾーンの設置については「那覇市バリアフリー基本構想」の中に掲げられていました。私は本年3月の一般質問で「座間市内の横断歩道にエスコートゾーンの設置」を求めたところでしたので、良い例を見させてもらいました。優しいまちづくに向けて、これからもがんばります。【星野久美子 記】
「所得1億円の壁」見直しを
今年3月議会で、日本共産党市議団は「金融所得に係る課税制度の在り方の見直しに関する意見書」を提案しました。1990年代の最高税率は、所得税50%、住民税15%でした。今、国民の暮らしは厳しさを一層増していて、「税の公正性、透明性とともに、応能負担原則に基づく負担の公平性を担保することは、国民の税に対する信頼性を確保するために欠かすことのできない最も重要な要件」だと意見書では指摘しています。所得税負担率は、合計所得金額1億円までは累進税制となっていますが、所得1億円を超える富裕層の税負担率が下がる問題(いわゆる1億円の壁)があります。高額所得者層ほど所得に占める金融所得の割合が高く、金融所得は分離課税の対象として一律の税率が適用されているからです。この問題の対策として、下記の2点を求める意見書を提案しました。賛成したのは日本共産党2名の議員と安海議員、長瀬議員、沖永議員だけで、反対多数により不採択でした。
1 株式配当は少額の配当や低所得者の場合を除き、勤労所得などと併せた総合課税を義務づけ、富裕層の高額の配当には所得税と住民税の最高税率が適用されるようにすること。
2 株式譲渡所得について将来的には総合課税とするよう検討し、分離課税が続いている間は、高額所得者には30%以上の税率が適用されるようにすること。
2025年 座間市議会 第2回定例会日程
第2回定例会は5月30日から6月26日まで行われます。ぜひ傍聴にいらしてください。各委員会も傍聴できます。一部を除き、9時開会です。
日時 |
会議の内容 |
会議の場所 |
5月23日(金) |
議会運営委員会 (議会招集) |
委員会室1 |
30日(金) |
本会議(開会、提案説明、総括質疑) |
議場 |
予算決算常任委員会(本会議終了後) |
全員協議会室 |
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6月6日(金) |
本会議 一般質問 ※一般質問とは市政全般に関する質問です |
議場 |
9日(月) |
同上 |
議場 |
10日(火) |
同上 |
議場 |
12日(木) |
予算決算常任委員会企画総務分科会・企画総務常任委員会 |
委員会室1 |
13日(金) |
予算決算常任委員会民生教育分科会・民生教育常任委員会 |
委員会室2 |
16日(月) |
予算決算常任委員会都市環境分科会・都市環境常任委員会 |
委員会室1 |
18日(水) |
予算決算常任委員会 |
全員協議会室 |
終了後、基地政策特別委員会 |
委員会室1 |
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23日(月) |
議会運営委員会 |
委員会室1 |
26日(木) |
本会議(討論、採決、閉会) |
議場 |
【守谷浩一 記】